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「河北せり」GI登録 振興協、石巻市長を表敬し報告

GI登録書を持つ高橋会長(中央)と亀山市長

 農林水産省から昨年12月、地域の農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度の対象に選ばれた「河北せり」を生産する石巻市の河北せり振興協議会の高橋正夫会長は5日、市役所を訪れ、亀山紘市長に報告した。

 訪問したのは高橋会長ほか関係者、事務局員ら。亀山市長は交付されたGI保護制度登録書を手に取り、「登録おめでとうございます。ブランドとして認められたことは大変に喜ばしい」とたたえた。

 高橋会長は「味には自信があったが、登録されたことを励みに、さらに特産化に取り組んでいきたい」と話した。

 その後、懇談した亀山市長は「河北産のセリは甘みがあり、シャキシャキとした食感がいい。鍋には必ず入れて食べている」と語った。

 高橋会長は「河北地区は水質がいい。生産者をさらに増やし、ブランドとして継続させていきたい」と今後の抱負を述べた。

 今回の登録理由を農水省は「河北せりは、セリ田の水深を十分に満たす地下水が確保できる環境から、茎や葉の長さが他産地と比べて長く、鮮度保持に優れている。収穫と調整洗浄の施設を近接させるなど、作業手順の工夫も特性を維持している」と評価した。

 河北せりは約300年前から栽培されている。2018年にGI登録を目指して協議会を設立、取得を目指してきた。

 現在は23人の生産者が約8・4ヘクタールで栽培し、栽培方法の統一、担い手の育成に努めている。

 GI登録により専用のマークを付けることができ、ブランド保護につなげやすくなる。

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