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南浜復興祈念公園・慰霊碑、3月11日に除幕 犠牲者3694人を刻銘 石巻市

 石巻市の亀山紘市長は9日の定例記者会見で、東日本大震災で被災した同市南浜地区に国や県、市が整備中の石巻南浜津波復興祈念公園内に建立する市慰霊碑について、3月11日に除幕式を開くと発表した。28日の開園に先行し、震災から10年の節目に追悼の場として開放する。

 慰霊碑は公園内北側の市が整備するエリアで、1386平方メートルの敷地に設置する。黒御影石製で長さ34メートル、高さ1メートル。

 震災で犠牲になった市民や市内で亡くなった人、震災関連死も含む計3694人の名前をプレートに刻印して慰霊碑に並べる。既に建立された雄勝、北上、牡鹿各地区の慰霊碑に刻まれた犠牲者も含める。

 市は昨年10月から、刻銘に関して遺族の意向確認を始めた。対象となった4094人のうち約200人が辞退し、残りは所在不明などで把握できなかった。今後も遺族が希望すれば名前を追加する。

 亀山市長は「南浜地区は400人以上が犠牲になった場所。鎮魂、伝承の場としてしっかり管理していく」と話した。

 3月11日は午前10時半から除幕式を開く。遺族らの自由献花は午後1時から午後4時半まで。12日以降は午前9時から午後4時半まで開放する。

 新型コロナウイルスのワクチン接種について、市は接種体制や場所を検討していると説明した。市健康部は「ワクチンの有効性や副反応を市民に周知し、可能な限り接種してもらえるように進めたい」と語った。

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