分煙実験も「煙たい」禁煙推進NPO、市に抗議文 仙台・勾当台公園たばこ問題

分煙実験への抗議文を提出する山本理事長(左)=仙台市青葉区役所

 NPO法人禁煙みやぎ(宮城県角田市)は10日、仙台市が日本たばこ産業(JT)東北支社と共同で、青葉区の勾当台公園に喫煙場所を設置し、4月から始める分煙の社会実験の撤回を求め、市に抗議文を提出した。山本蒔子理事長は「自治体がJTと協力して、喫煙所を設けることに驚きを禁じ得ない」と批判した。

 社会実験は4月20日から約1年間。JTの費用負担で受動喫煙対策を講じた3種類の喫煙場所を設置し、効果と課題を検証する。公園では平日の昼休み、3カ所ある灰皿に喫煙者が集まり、たばこの煙や臭いの充満が問題化している。

 郡和子市長宛ての抗議文は(1)社会実験はたばこ産業からの寄付や提携を禁じた世界保健機関(WHO)の条約に違反する(2)喫煙場所は3密になり、新型コロナウイルス感染のリスクが高まる(3)子どもが遊ぶ公園は敷地内禁煙が望ましい-と指摘。「誤った判断を即刻撤回」するよう求めた。

 山本理事長は「喫煙場所の設置はここで吸えるという合図となり、かえって喫煙者を増やす。対策を講じても分煙は不可能で、灰皿を撤去することが禁煙推進の基本だ」と強調した。

 青葉区公園課の土田和彦課長は「灰皿を撤去すると無秩序な喫煙が増える。全員が納得する対策はすぐには無理。多くの市民が気持ちよく公園を利用できる方法を探りたい」と応じた。

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