石巻市長選 長純一氏が立候補検討、市包括ケアセンター所長退任へ
石巻市包括ケアセンター所長で医師の長純一氏(54)が2月末で退任する意思を固めたことが12日、分かった。関係者によると、任期満了に伴う石巻市長選(4月18日告示、25日投開票)への立候補を検討している。
兼任する市雄勝診療所長と市立病院内科部長を含む辞職届を12日に提出した。長氏は取材に「公務員の立場を離れ、市立病院や地域包括ケアの現状に問題提起したい」と答えた。
関係者によると、医療・介護分野を中心に市長選への出馬を期待する声がある。長氏は「まだ何も決めていないが、推す声があるならありがたい」と語った。
長氏は1966年、東京都出身。信州大医学部卒。2012年5月、東日本大震災で最大規模の仮設住宅団地に設置された市立病院開成仮診療所長に就任。19年5月の閉鎖まで被災者の健康管理や心のケアに当たり、市が進める地域包括ケアの構築で中心的な役割を果たしてきた。