指定文化財を保存展示 女川で施設整備進む 来月1日完成予定
女川町指定有形文化財の三十三観音碑の一つなどを保管する「指定文化財保存展示施設」の整備が、町役場南西の町有地で進められている。同町出身で江戸時代に仏教の布教に努めた独国和尚(どっこくおしょう)がかつて住んでいたとされ、複数の石碑が保管されていた庵寺「補陀閣(ほだかく)」の代わりとなる施設で、3月1日に完成する予定。
整備地は公園だった場所で昨年10月に着工し、約630平方メートルの敷地に木造で建てられた。広さは約10平方メートル。木材はヒノキを使い、屋根に銅板をふいた趣のある造りになっている。
独国和尚が建立した三十三観音碑のうちの三十三番碑や、独国和尚の墓碑など三つの石碑を内部に展示し、観音開きの扉の格子窓から見ることができる。整備費は約1300万円。
東に約200メートル離れた場所にあった補陀閣は、東日本大震災の津波で全壊し、その後取り壊された。復興事業に伴い移転することになり、石碑は町内の鷲神公園に保管されていた。
独国和尚の子孫に当たる所有者が個人で再建するのは土地の確保や費用面で難しく、町が指定文化財保存展示施設として整備することにした。
三十三観音碑は藩制時代の文政7(1824)年、「女川の人たちが平穏で豊かな生活を送れるように」と願う独国和尚に賛同した人々が寄進し合って建立された。一~三十二番碑は町役場近くの通称「女川山」にある遊歩道沿いに建つ。
一説では、三十三番碑だけが何度戻しても転げ落ちてくるため、補陀閣に保存されるようになったという。震災後十二番碑が行方不明になったが、2019年6月に発見されて元の場所に戻った。
補陀閣は震災前、「庵寺」「補陀閣さん」と呼ばれ、地域住民に親しまれた場所だった。33基全てが本来の場所にそろい、町教委生涯学習課の担当者は「地域の方にとって身近なもの。石碑を仮置きする時は二度と建てられないのではないかとも思ったが、10年たってやっと戻すことができた」と話す。
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