風力発電所建設 石巻-女川間山林にオリックスも計画 2026年着工
オリックス(東京)が石巻市と女川町にまたがる山林に、風力発電所の建設を計画している。総出力は最大4万9000キロワットで、風車は13基ほどを予定。2026年に着工し、27年末の営業運転開始を目指す。同地では、日立サステナブルエナジー(茨城県日立市)も風力発電所建設を目指し手続きを進めている。
オリックスの計画書によると、建設地は雄勝峠から京ケ森周辺に掛けての山林約582ヘクタール。風車の高さは最大152メートルを想定している。発電した全量を東北電力に売電する方針。
現在、環境影響評価(アセスメント)の手続きを進めており、石巻市と女川町でそれぞれ住民説明会を開く予定。12日に女川町、13日に石巻市で予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、中止した。
同社の広報担当者は「コロナの状況を見て説明会の開催日程を再度検討する。地元の皆さんの理解を得ながら事業を進めていきたい」と話す。
計画の概要などを示した「環境影響評価方法書」は、3月1日まで縦覧できる。石巻市役所や雄勝総合支所、稲井支所、女川町役場などのほか、同社ホームページでも公開している。
同社は、1995年から国内外の風力発電事業へ出資。事業主体として建設した風力発電所はない。現在、高知県でも建設を計画し事業性調査を行っている。
日立サステナブルエナジーは、雄勝峠から京ケ森と黒森山に掛けて風車最大15基の建設を計画している。
オリックスの広報担当者は「(両社で)協議は行っているが、具体的なことは決まっていない」と説明した。