コウナゴ漁に不安募る 県調査結果、採集過去最低に
女川魚市場は22日までに、新型コロナウイルス感染症予防のため、2021年沿岸小型漁業春漁会議を書面で開催した。県水産技術総合センター環境資源チームの「春漁情報第2報」によると、今月12日に漁業調査指導船みやしお(199トン)で実施したコウナゴ分布調査での仙台湾7カ所での採集尾数は1匹で、過去最低となり、関係者は不安を募らせている。
女川、石巻の加工、冷凍業者約20社に資料を郵送した。春漁関係県部会自主調整方針要領では、オキアミ(イサダ)の操業期間は3月1日~4月30日。メロウドは2月1日~6月ごろ、コウナゴは3月3日の会議で決定する見込み。オキアミは4県(宮城、岩手、福島、茨城)の総漁獲量枠は3万6700トンで、宮城の漁獲量上限は1万5000トンとした。
2020年に女川魚市場に水揚げされたオキアミは151トンで、19年の3773トンから大幅にダウン。メロウドは水揚げゼロ、コウナゴは2年連続水揚げなしという前代未聞の不漁で大きな打撃を与えた。