閉じる

SDGs 蛇田小児童が資源回収活動 換金し、石巻社協に寄付

寄付金を手渡す福祉委員会の児童たち

 石巻市蛇田小(児童809人)は18日、洗剤やシャンプーなどの使用済みの詰め替え用パックを集めるリサイクル活動で換金した4万3166円を同市社会福祉協議会に寄付した。環境問題を引き起こすプラスチックごみを減らす取り組みで、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)への意識も高まっている。

 寄付金の贈呈式は同校であった。福祉委員会委員長の6年工藤珠莉夏さん(12)、副委員長の6年鰹谷莉玖君(12)と5年伊藤理央さん(11)の3人が「リサイクル活動の一環として集まったお金を困った人のために使ってください」と語り、市社協の遠藤正之地域福祉課長に手渡した。

 遠藤課長は「寄付の趣旨を踏まえ、有効適切に使います」と述べ、児童たちの自主的な活動に感謝した。

 蛇田小では、2018年6月に使用済みの詰め替え用パックの回収を始めた。福祉委員会が主導し全児童が協力、340キロを回収した。プラスチックの資源循環を目指す取り組みを進める花王に送り、組み立てや再利用が容易なブロックに再生され同校に返された。ブロックは組み合わせて椅子にしたり、踏み台にしたりしている。

 福祉委員会が発行する福祉新聞(1月19日付)では「SDGsについて知ろう」のテーマで、回収活動を取り上げ、プラスチックごみが関わる環境問題を防ぐための目標を推進する活動と強調。全児童への協力を呼び掛けている。

 今回は回収活動でたまったリサイクルポイントを換金して寄付金に充てた。同校はこれまでもペットボトルのキャップやプルタブを換金して市社協に寄付している。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ