河北抄(2/26):顔の下半分をマスクで覆う暮らしがもう1年以上も…

 顔の下半分をマスクで覆う暮らしがもう1年以上も続いている。一応慣れたとはいえ、やっぱり不自然だ。<マスクごし名前も顔もいまだ分からず気持ちはいつも初登校日>。昨年高校に入学した生徒らは今もこんな戸惑いの中にある。

 宮城野高(仙台市宮城野区)の1年生が朝学習の時間に詠んだ短歌集から引いた。新型コロナウイルスにかき回される日常生活のリアルを伝えてくれる。

 <見てみたいマスクの下のその笑顔ほんとはどんな顔で笑うの>。同級生のとびきりの表情を知らないままなんて残念すぎる。たとえ<想像と違った顔で驚いた多分相手も思ってる>としても。

 そういえばと気付かされた。<静電気感じることが少ないな今年の冬は近づけないから>。休校中の家での時間管理は難しそう。<朝日見て余裕を持ってゲームをしパッと見上げて月を迎える>。いや、コロナのせいだけとは言えないか。

 不便で不本意な毎日だけど、悪いことばかりじゃない。<外食をひかえた分はにぎやかにひと皿増えた夜の食卓>。下校中に思わずスキップしたりして。

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