閉じる

複合文化施設で「ジブリ展」開館記念、6月開幕 石巻

開館に向けた準備が進む市複合文化施設
展覧会の開催を発表した亀山市長(左から3人目)や高橋氏(同4人目)ら関係者

 石巻市などは1日、4月に開館する市複合文化施設の記念事業として「アニメージュとジブリ展 みやぎ石巻展」(実行委員会主催)を6~9月に開催すると発表した。世界的に人気のスタジオジブリ(東京)の展覧会が、新たな文化活動拠点の門出を飾る。

 展覧会はジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が編集した1978~89年の雑誌アニメージュを軸に、アニメブームやジブリの設立、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の誕生などを振り返る。

 映画制作や雑誌編集の資料、ジブリの世界を味わえる造形物が展示される予定。内容の詳細は後日発表する。

 全国8カ所を巡回する予定で、石巻展は東京・銀座(4月15日~5月5日)に続き2カ所目。市内の石ノ森萬画館でジブリ作品の原画などを保管していた縁で実現した。来館者は5万人を想定する。

 発表記者会見が市防災センターであり、亀山紘市長は「東日本大震災から10年の今を伝えるためにも意義のある企画。多くの人に復興した姿を見てもらい、支援への感謝を伝えたい」と語った。

 多くの作品をプロデュースしたスタジオジブリの高橋望氏は「アニメブームやジブリ作品がどう生まれ、世界に広まったのかの流れを表現する。東北の人たちにジブリの世界を楽しんでほしい」と話した。

 開催は6月19日から9月12日まで。市内では期間中、萬画館での連動した企画展やジブリ作品の上映会などを計画する。実行委は市や河北新報社、萬画館を運営する街づくりまんぼうなどで組織。三陸河北新報社が共催する。

スタジオジブリの原点を振り返る展覧会「アニメージュとジブリ展 鈴木敏夫の仕事」
石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ