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おらほの町の郷土史、第2弾完成 住民からも情報収集 石巻

完成した「中央・住吉」「稲井」「水押・中里・袋谷地」の事典

 NPO法人「石巻アーカイブ」が制作を進めていた石巻市の「中央・住吉」「稲井」「旧水押・中里・袋谷地」の各地域の歴史を次代に伝える冊子が完成した。地域住民から収集した情報を昔の地図や写真と共に、それぞれの地域に特化した「郷土事典」としてまとめた。

 冊子はA4判各30ページで各地区150部ずつを制作した。地区の歩みを入れた石巻地方歴史年表や地区の概要、地名の由来、明治や大正、昭和の地図、写真などが盛り込まれている。

 制作に当たっては昨年秋、地域ごとに計各3回のお茶会を開き、アーカイブが集めた各地域の昔の写真、地図などの資料を使って地名の由来、古い地図を解説しながら、地元から情報を集めた。

 完成した冊子は市や市教委、図書館などに寄贈したほか、お茶会参加者優先で配布を始める。参加者以外は先着順。

 心の復興事業として市の補助金を活用した「おらほの町の郷土史づくり」の第2弾。2020年度には東日本大震災で大きな被害を受けた湊、渡波、門脇に加え、過去の資料が少ない蛇田の4地区を対象にした。

 本年度作成した冊子の配布場所は「中央・住吉」が石巻祥心会く・ら・ら土音で平日午前9時~午後5時。「稲井」は稲井公民館で平日午前8時半から午後5時。「水押・中里・袋谷地」は、お茶会参加者に個別配布する。

 連絡先は石巻アーカイブの小野寺豊代表理事090(3753)5295。

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