石巻商議所、2年ぶり会員大会 表彰通して連帯感
石巻商工会議所の会員大会が3日、石巻市千石町の石巻グランドホテルであった。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止され、2年ぶりの開催。アニバーサリー会員事業所や、いしのまき大賞表彰を通して連帯感の醸成を図った。大会後は作家の林真理子氏による講演会があった。
感染対策として出席者を200人に限定し、恒例の交流会は取りやめた。あいさつで青木八州会頭は「大会を通して厳しい状況の打開と、結束を強めていきたい」と強調した。
今回のアニバーサリー会員は、創業130年を迎えた燃料・住設・家電小売りの高須賀商店(石巻市八幡町1丁目)など34事業所。受賞事業所を代表し、南光運輸(石巻市重吉町)の内田耕一郎社長が「社業だけでなく、石巻地域の発展に尽力する」と謝辞を述べた。
各分野の功績者に贈るいしのまき大賞の表彰式は、例年1月の石巻市新年賀詞交歓会で行ってきたが、コロナ禍のため、今大会に移した。マリンバ演奏で国際コンクール1位の星伊吹さん(石巻好文館高3年)、水産加工品で内閣総理大臣賞を獲得した末永海産(同市塩富町2丁目)、東日本大震災の伝承活動に取り組む3・11メモリアルネットワークの1個人、2団体が受賞した。
星さんは「大学でもマリンバを専門的に学んでいく」、末永海産の末永寛太社長は「多くの支えがあっての受賞だ」、同ネットワークの武田真一共同代表は「震災伝承、防災・減災活動をさらに充実させる」と、それぞれに喜びを語った。
大会後は林氏が「私の仕事から」をテーマに講演した。
大学卒業後に就職で苦労した時代を振り返りながら「東日本大震災では石巻市雄勝中の支援に当たった。看護師などの夢をかなえた生徒もいる。私自身もまだまだ現役で頑張らないといけない」と震災10年に思いを寄せた。
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