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銀ザケ入荷態勢整う 安定供給に関係者期待 初水揚げ10日女川、12日石巻

今シーズンの初水揚げを前に受け入れ態勢などを確認した会議

 石巻市漁船誘致及び原魚等確保推進委員会の「2021年養殖銀ざけ受入全体会議」が4日、石巻魚市場であった。

 生産者や買い受け人、魚市場、市、県漁協の担当者ら約60人が出席。委員長を務める佐々木茂樹魚市場社長が「市場にとって養殖銀ザケは年々、重要性を増している。3月から7月までの今シーズンもよろしくお願いしたい」とあいさつした。

 今月12日の初水揚げ(入荷)を前に、魚市場の担当者が受け入れ販売について説明。入札開始時間は午前7時20分からとし、今年も「みやぎサーモン」と「金華ギン」の2種類とした。

 県漁協の担当者によると、今シーズンの銀ザケ稚魚搬入量は1276トン。水温の低下などで一部地域では生育が若干遅れているものの、おおむね順調だと言う。養殖銀ザケは品質の良さに加え、地球温暖化に伴う海洋環境の変化などで漁獲量が左右される天然魚と違い、安定供給できるのが最大の強み。

 昨年、魚市場に水揚げされた銀ザケは5400トン。1キロ当たりの金額はチリ産などの輸入物に押され、506円と低迷したが、27億3000万円を記録。今や巻き網や底引き網とともに魚市場を支えるドル箱的存在となっている。

 女川魚市場への初水揚げは10日。

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