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石巻圏・新百景>きぼうの鐘(女川町女川)

町庁舎脇にたたずむモニュメント。朝日が昇ると、鐘の形のシルエットが浮かび上がった
鐘の紹介文が書かれた看板。町庁舎脇のモニュメントは「誓いの鐘」と名付けられた

<震災から10年 町見守る>

 女川湾を望む高台で、モニュメントにつり下げられた鐘がシルエットになって浮かび上がった。

 旧JR女川駅前のからくり時計に付いていた四つのうちの一つ。東日本大震災の津波で流され、唯一完全な形で見つかった。町内の仮設商店街「きぼうのかね商店街」に展示された後、移転再建した町庁舎脇に移された。

 町内では計4基の整備が計画され、3基が点在する。それぞれ名前が付けられ、町庁舎脇の「誓いの鐘」のほか、新たに作られた「きぼうの鐘」は女川駅前のれんが道沿い、「はじまりの鐘」は離島航路ターミナル前に建つ。4基目は今後、女川小・女川中脇に建てられる予定だ。

 からくり時計は旧女川駅で列車の到着を知らせていた。四つの鐘は姿を変えて復活し、震災から10年を迎える町を見守りながら澄んだ音を届ける。

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