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復興支援に礼状 震災10年、国内外に6300通 石巻市

石巻市が復興を支援してくれた個人・団体に贈った礼状

 石巻市は11日で東日本大震災から10年となるのを前に、復興を支援してくれた国内外の計約6300個人・団体に亀山紘市長名で礼状を送った。

 礼状は3日に発送した。各部署が記録を精査し、国や県の関係機関、応援職員を派遣した自治体、義援金や支援物資を送った個人・団体、炊き出しや交流事業で協力したボランティア、企業などに送った。海外は米国やオーストラリア、イタリアなどの12カ国。

 礼状では、震災当時を「一度にすべてを失ってしまった人が、あの日どれほどいたでしょう」と振り返った。国内外から多くの支援の手が差し伸べられたことに触れ、「その温かい手があったからこそ、今日の私たちがあり、石巻市があります」と感謝した。

 震災の経験を後世に伝承していく決意を記し、最後に「コロナが落ち着きましたら、石巻市にいらしてください」と呼び掛けた。

 市によると、送り先の住所や名称が変わっていて、全体の1割ほどが返送された。匿名の支援者や市を通さずに活動したボランティアらにも思いを届けようと、市ホームページにも掲載した。市秘書広報課の担当者は「10年は一つの区切り。感謝を伝えるため、知りうる限りの情報で送った」と話した。

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