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ローンでコロナ対策 日本公庫石巻が第1号融資

融資を受け、さらなる事業拡大が期待されるPSSのコンパクトパレタイザー

 日本政策金融公庫(日本公庫)石巻支店国民生活事業は、新型コロナウイルス禍での経営基盤強化を図る新型コロナ対策資本性劣後ローン(新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付制度)を実施し、このほど、石巻市広渕に本社のある産業用機械設計製造業のPSSに5000万円の融資を行った。

 昨年に同制度の取り扱いを始め、石巻市内では第1号となる。

 同ローンは、コロナ禍による影響の中で、事業の発展、継続を図る中小企業や小規模事業者の財務体質強化のために資本性資金を供給し、資金調達を円滑化することで財務の健全性が高まる。

 PSSは1995年に創業。美里町に事業所を持ち、製品を自動で整列させてパレット上に積む装置「極省スペース パレタイザー」を開発、製造。本体がコンパクトサイズで、より狭いスペースでの使用が可能だ。生産から入庫までの無人一貫搬送により物流業務の効率化や合理化が図られ、事業拡大の主力製品。超高圧装置、食品関連機器、自動車関連設備の設計、製造も活発に手掛けている。

 同ローンについては期限一括返済が特徴。最終回の一括払いとなるが、その間は利息だけの支払いになる。月々の資金繰り負担が軽減されるのが特徴だ。制度を適用した債務は資産査定上、自己資本とみなすことができる。

 同石巻支店国民生活事業の森秀晃融資課長は「経営基盤をさらに強め、地元中小企業の発展に向けて積極的に支援したい」と話している。

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