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春漁受入全体会議 低調予測続くコウナゴ、来月7日から操業 石巻

 石巻市漁船誘致及び原魚等確保推進委員会の2021年春漁受入全体会議が19日、石巻魚市場で開かれ、これから本格化するコウナゴ、メロウド漁の受入態勢や定置網の取り扱いについて確認した。

 魚市場、生産者、廻船問屋、買い受け人、運送業者ら約40人が出席。魚市場担当者が説明した。

 昨年、水揚げゼロに終わったコウナゴ漁の今年の操業期間は、4月7日から5月21日(延長の場合は最大10日間)まで。休漁日は毎週土曜日と指定水揚げ魚市場の休日の前日とした。

 県水産技術総合センター環境資源チームの矢倉浅黄技師による「春漁に係る漁海況及び資源調査結果」の報告もあった。

 矢倉技師は牡鹿半島周辺、仙台湾などでの各種調査結果を踏まえ「コウナゴの発生量、採集数は減少傾向が止まらず、極めて少ない値」と強調。他県の調査結果にも触れながら「全国の研究者らと力を合わせて原因究明に当たりたい」と述べた。

 委員長を務める魚市場の佐々木茂樹社長は、各地で厳しい状況が続いている中、コウナゴに代わる新魚種の必要性についても示唆した。

 石巻魚市場に水揚げされたコウナゴ漁は2017年には2460トン、18年には723トン、19年には24・8トンと年々大幅に減少。昨年初めて水揚げゼロを記録するなど深刻化している。

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