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養殖ワカメ収穫、加工 宮城水産高1年生が初挑戦

ボイルしたワカメに塩をまぶす生徒

 宮城水産高海洋総合科生物環境希望の1年生21人が18、19の両日、今シーズンから始めた養殖ワカメの収穫と塩蔵加工作業を行った。

 収穫と加工は2月に2年生25人が行っており、1年生が続いた。18日は石巻市前網浜沖にある養殖場に出向き、船に乗ってワカメを刈り取り、水揚げした。収獲量は約80キロ。県漁協前網支部が協力し、昨年11月に稚苗の挟み込みをした。

 19日は、同校栽培漁業実習場で、メカブとワカメに切り分けた後、沸騰したお湯でさっとゆで上げた。色が褐色から鮮やかな緑色になると生徒は「おおっ」と声を上げた。

 海水で冷やした後、真水で洗い、塩をまぶして切り分け、塩蔵ワカメにした。加工したワカメは各自が自宅に持ち帰り、家族で味わった。

 作業をした阿部裕次郎さん(16)は「楽しく養殖について学ぶことができた。自分たちで育てたワカメなので味わって食べたい」と話した。

 指導した鈴木秀一主幹教諭は「東日本大震災で大きな被害を受けた浜で最初に復活したのがワカメ養殖だった。6次産業化を目指し、生徒たちには、その基本となる現場を知ってほしいと思い、授業に取り入れた」とし、今後も継続していくという。

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