芸術活動拠点に　石巻市、複合施設「マルホンまきあーとテラス」開館

　石巻市が東日本大震災からの復興のシンボルとして同市開成に整備を進めてきた市複合文化施設（マルホンまきあーとテラス）が開館の日を迎えた。市民の新たな文化、芸術活動の拠点として期待される。

　市複合文化施設は鉄筋コンクリートなどの一部４階建てで、延べ床面積は１万３２６７平方メートル。震災で全壊した石巻文化センターと市民会館に代わる施設として誕生した。

　初日は早速、住民らが見学に訪れ、今後の利用イメージを膨らませた。石巻市住吉町の荒井正さん（８２）は「いろんなデザインの椅子や照明があってオシャレだった。開放感もあり、ゆったりとした時間が過ごせそう」と話した。近所に住む稲井中１年の松川聖也さん（１２）は「歴史が好きなので次に来るときは博物館の中を見てみたい」と楽しみにしていた。

　施設は公益財団法人石巻市芸術文化振興財団が管理し、研修室やアトリエなどは利用可能。大小二つのホールは６月から使用でき、今秋には博物館もオープンする。開館は午前９時～午後１０時（月曜日、年末年始休館）。連絡先は０２２５（９８）５６３０。