東北楽天、石巻市に「こどもスタジアム」寄贈　壁当てやベンチ設置

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　プロ野球東北楽天は石巻市に、屋外スポーツ施設「石巻こどもスタジアム」を寄贈した。東日本大震災以降、「スポーツの力で東北の子どもたちを笑顔に！」をテーマに取り組む復興支援活動「東北スマイルプロジェクト」の一環。

　石巻市蛇田西沼田のあゆみ野近隣公園多目的グラウンドの一角に、球団のキャラクターなどを描いた高さ３メートル、幅６メートルの壁当てボードのほか、サイドネットやベンチが設置された。

　子ども連れで公園を訪れていた女性は「球団のキャラクターがかわいい。子どもも喜んでいます」と笑顔で話した。

　野球団が復興支援として集めた支援金で建設。費用の一部には、石巻専修大学・石巻北高・県水産高と地元企業が開発、商品化した米粉入りかまぼこ「こめぼこ」の収益金も充てられている。

　市は「東北復興・再生の思いが込められたスタジアムを多くの子どもたちに思う存分に楽しんでほしい」と話す。安全のため、軟らかい素材のボールを使うよう呼び掛け、自由に使えるスポンジ製ボールも置くという。

　こどもスタジアムは、東北に計１０カ所の設置を予定。今回は石巻市に加え、岩手県岩泉町にも開設され、８カ所目となった。今後は、宮古市と福島市に開設するとしている。