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災害協定 女川町、2企業・団体と締結

協定を交わしたアクティオの小沼社長(右)と須田町長

 女川町は3月24日、災害時に必要な機材の貸し出しや宿泊施設の提供を受けるため、建設機械レンタルのアクティオ(東京)と町観光協会とそれぞれ協定を結んだ。

 アクティオは町の要請を受けた際に、同社が扱う機材を指定の場所に届ける。発電機や簡易水洗トイレ、ユニットハウスのほか、ショベルカーやダンプカーといった重機も対象。石巻市にある最寄りの店舗を含め、全国の約600事業所から供給可能となる。

 町観光協会は、高齢者や障害者ら要配慮者の避難先として、宿泊施設の提供に協力する。対象は協会に所属するホテルや民宿など全8施設で、女川温泉華夕美やステイイン鈴家、民宿いずしまなどがある。

 それぞれの締結式が町役場であり、アクティオの小沼直人社長は「地域で商売させていただく中で、皆さんに貢献したい思いがあった。災害時の安心安全のため協力したい」と話した。

 町観光協会の持田耕明会長は「10年前は(避難して)体育館などでお世話になったが、劣悪な環境に私もいっぱいいっぱいだった。全ての町民が安心して暮らせるようサポートしたい」と述べた。

 締結式後、須田善明町長は「災害時はわれわれだけでどうしようもできない、元々機能があっても喪失することもある。官民にとらわれず、保管しあう関係性を強めていきたい」と語った。

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