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つながりを大切に 石巻・蛇田「まざらいん」、3年間の活動終了

災害公営住宅で暮らす住民同士のつながりづくりなどについて意見を交わした報告会

 石巻市の委託を受け、東日本大震災の被災者が暮らす蛇田地区の災害公営住宅で住民支援に当たってきた「石巻・蛇田のより処(どころ)まざらいん」が3月末で3年間の活動を終えた。のぞみ野4丁目の新蛇田第1集会所で3月26日に活動報告会を開き、地域の現状や課題を共有した。

 住民ら約20人が参加し、オンラインでも配信した。2018年4月から取り組んできた災害公営住宅に住む高齢者らの孤立防止活動について木皿泰子チーム長(63)が紹介した。

 住民同士のつながりづくりや支え合いの推進を目的に、3年間で集会所を利用した移動サロンを318回開催。新型コロナウイルスの影響で屋内での活動が難しかった20年度は、ドライブといった外出サロンや個別訪問に力を入れた。

 木皿チーム長は、定期的な訪問だけでは見えない問題があると指摘。「住民のことはそばで暮らす住民が一番良く分かる。ご近所同士が気に掛け合い、気になることを関係者につなぐよう働き掛けることが大切だ」と強調した。

 自治会代表や行政の担当者らが意見交換し、今後の地域づくりの在り方を探った。

 木皿チーム長は「まだ課題は多く、地区を離れるのは残念だ。住民同士が話し合い、つながりを大切に地域づくりを進めてほしい」と語った。

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