石巻・東松島市長選、東松島市議選 告示まで1週間余り
任期満了に伴う石巻、東松島両市長選、東松島市議選(18日告示、25日投開票)の告示まで1週間余りとなった。石巻市長選は新人5氏が立候補を予定する。新型コロナウイルス感染拡大への危機感が地域社会を覆い、前哨戦は終盤に入っても盛り上がりが低調。各陣営は市民の関心を高めようと地道な活動で支持を訴える。
<石巻、新人5氏の争いか>
石巻市長選には市議阿部和芳氏(61)、元衆院議員の医師勝沼栄明氏(46)、元県議斎藤正美氏(66)=自民推薦=、元市包括ケアセンター所長の医師長純一氏(54)、農業手伝い豊沢幸四郎氏(59)が立候補を表明している。
現職の亀山紘氏(78)の引退に伴い、2005年の新市合併以来、16年ぶりに新人のみの争いとなる。3期12年で東日本大震災からの復興を進めた現市政からの転換点を迎え、ポスト復興や人口減少を見据えたまちづくり、感染拡大が続く新型コロナ対策などが主な争点となる。
感染防止で大規模な集会が開けない中、各陣営は街頭活動や企業訪問、インターネットでの情報発信で政策の浸透や知名度向上に奔走。18日からの選挙戦本番に向けて準備を進める。
3月1日現在の有権者は12万1140人。
<東松島市長選、無投票の可能性>
東松島市長選は、無所属で再選を目指す現職の渥美巌氏(73)=自民・公明推薦=のみが立候補の意向を表明、無投票の可能性が高い。
<東松島市議選、19人立候補表明>
東松島市議選(定数18)は現職13人のほか、元市議の会社役員五野井敏夫氏(67)と、新人5人の計19人が立候補の意思を表明している。
新人は元衆院議員秘書浅野直美氏(44)、農業阿部秀太氏(60)、会社員井出方明氏(64)、会社員佐藤憲宏氏(45)、元会社代表千葉修一氏(57)。
現職の熱海重徳氏(47)、上田勉氏(77)、五ノ井惣一郎氏(81)、佐藤富夫氏(80)の4人は引退を表明した。
<公明県本部方針、石巻市長選は自主投票>
任期満了に伴う石巻市長選で、公明党県本部は8日、自主投票とする方針を決めたと発表した。新人で元県議の斎藤正美氏(66)=自民推薦=から今月に入って推薦願が出されたが、態度の検討に要する時間的余裕がないと判断した。
また、東松島市長選で現職の渥美巌氏(73)の推薦を決めた。