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亀山市長が退任 笑顔で「復興、形に 感謝」 石巻

職員に見送られ、笑顔で庁舎を後にする亀山市長

 石巻市の亀山紘市長(78)が28日、3期目の任期満了で退任した。任期の大半で取り組んだ東日本大震災からの復興について「着実に形になってきた。さまざまな困難を乗り越えてくれた」と職員に感謝し、笑顔で庁舎を後にした。

 退任式が午前10時から市議会議場であり、幹部職員が出席。亀山市長は就任時の構想が震災で一変したことに触れ、「古里の復興に思いを一新し、まい進してきた」と振り返った。今後の市政課題も挙げ、「持続可能で活力ある未来都市の創造を目指してほしい」と激励した。

 式終了後は庁舎内を回り、職員に拍手で見送られた。各部署では「複合文化施設をありがとう」「コロナ対策をこれからもよろしく」などと声を掛けた。

 亀山市長は石巻市生まれ。神奈川大工学部卒。石巻専修大教授を経て、2009年の市長選で初当選。1期目途中に震災が発生し、復旧・復興を指揮した。13、17年の市長選で再選。昨年12月、「次代を担う人が新しい感覚で街づくりをしてほしい」として今期限りでの引退を表明した。

 25日投開票された市長選で初当選した元県議斎藤正美氏(66)は30日、初登庁する。

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