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石巻にギャラリー開設 松島町出身の平野さん、創作活動を本格化

中央1丁目にギャラリーをオープンさせた平野さん
会場から外の景色を見るために作られた作品

 石巻市中央1丁目のギャラリースペース「アートドラッグセンター」を発表の場としていた画家の平野将麻さん(20)=松島町出身=が3日、中央1丁目の貸しビルにギャラリー「THE ROOMERS GARDEN」をオープンさせた。日常と非日常の中間をテーマにした作品を展示し、芸術家として活動を本格化させていく。

 平野さんは、2017年に石巻市の牡鹿半島を舞台に開催された総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)」を見に行ったことがきっかけで昨年春、石巻市に移住。東北芸術工科大(山形市)を中退し、アートドラッグセンターを運営する有馬かおるさんらの指導を受けてきた。

 ギャラリーは、石巻市のまちづくり団体「ISHINOMAKI(石巻)2.0」が管理する「復興バー」が入るビル(中央1丁目8の8)の3、4階。大学時代の同級生や先輩と今年2月から準備を進めてきた。

 4階のメインスペース「Apartment」には、平野さんと同級生の作品15点を展示。東日本大震災の被災地の風景をアクリル絵の具やスプレーで描いた絵画や、会場から外の景色をのぞく木製の窓枠などがある。3階は、同大4年の池田璃乃(りの)さんが個展「blurredme(you)」を開く予定。

 平野さんは「飾られている絵だけでなく部屋全体や建物、そこから見える景色など、目に見えるもの全てが作品だと思ってほしい。これまでに見たことのないような展示会にしていきたい」と話している。

 会期は6月27日までの予定。3、4階とも土、日曜の午後1~6時に開く。入場無料。

THE ROOMERS' GARDEN | Twitter

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