しょくば拝見>土木業 高橋潜水工業(石巻市美園1丁目)

精度の高い仕事を心掛ける高橋社長(前列右から2人目)と従業員たち

<「精度の高い仕事」徹底>

 潜水士である石巻市渡波出身の高橋兼夫社長(63)が、1984年に創業した。防潮堤や橋、漁港の荷揚げ場などを建設する際の潜水工事やデータ収集などを担う。現在は石巻市から気仙沼市沿岸を中心に、県内全域で年間20~30件の工事に携わっている。

 潜水士は30~50代の5人。空気を送るコンプレッサーの管理役である送気員と、水中の潜水士とやりとりする連絡員の3人1組で作業に当たる。最大深度は約25メートル。命の危険と隣り合わせの現場で、連携し構造物の基礎となる部分の溶接や切断などを行う。

 「精度の高い仕事」を徹底する。高橋社長は「基礎がゆらげば構造物全てが駄目になる。見えない部分だからこそ手を抜かず、きっちりした仕事をしなければいけない」と表情を引き締める。

 優れた技術が認められ、県の優良専門工事業者表彰を2度受賞。今年に入って頻発している震度5を超える地震でも、手掛けた現場に傷みやゆがみはなく手応えを感じている。

 東日本大震災の津波で、同市川口町にあった事務所や自宅は流失。所有する船8隻のほか、潜水用具や機器もほとんど全てを失った。それでも2日後に再建を決意し、周囲の協力で10日後には業務再開にこぎ着けた。

 高橋社長は「たくさんの方に助けてもらって今がある。感謝を忘れず、地域のお役に立てる会社であり続けたい」と話している。

■会社概要
 離職率が低く、創業当時から働くベテランから若手まで従業員は18人。安全性の観点から、潜水士の資格試験前に送気員や連絡員として5年ほど経験を積んでもらう。資本金300万円。石巻市美園1丁目12の7。0225(95)0251。

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