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画面越しに味共有 石巻観光協会、復興の歩み報告

オンラインでワカメの魅力を伝える遠藤社長(右奥)

 一般社団法人石巻観光協会は1日、石巻市中央2丁目の観光拠点施設「市かわまち交流センター」で、東日本大震災の復興を支援してくれた全国の自治体などに感謝の気持ちを伝える「i感謝博」を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで現在の石巻の様子を伝えた。

 観光協会のスタッフ4人と石巻市北上町十三浜で、ワカメや昆布の養殖や加工品などを販売する「マルナカ遠藤水産」の遠藤俊彦社長が参加。震災後、物資の支援などを受けた東京都調布市や大阪、北海道の10人ほどとオンラインシステムでつないだ。

 遠藤社長がワカメの収穫や湯通しして茶色から緑色に変わる様子を動画で紹介したり、唐揚げや天ぷらにして食べるといった調理法を伝えたりした。調布市民らは観光協会から事前に送られたワカメをしゃぶしゃぶにして味わい、画面越しに石巻の参加者と地域の味を共有した。

 「i感謝博」はオンライン交流会や飲食店の「はしご」を楽しむ「ボンバールいしのまき」などのイベントを11月末まで開催する予定。石巻観光協会の阿部勝浩常務は「地元食材を生産者と共にPRすることで、市民に笑顔が戻ってきていることや復興の歩みを全国に広めたい」と話した。

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