東松島で生産拡大 半導体製造装置部品メーカー「サワ」

ひびき工業団地に建設する宮城第4工場の完成イメージ
宮城第4工場の地鎮祭で安全を祈願する山口社長=4月20日

 半導体製造装置部品メーカー「サワ」(山梨県上野原市)が東松島市での生産規模を拡大している。同市川下のひびき工業団地に宮城第4工場を建設中で、団地内で操業中の3工場での生産額、従業員数は山梨の本社工場を上回る。4月には社会人サッカーチーム「コバルトーレ女川」のスポンサーにも就いた。半導体市場の成長を追い風に、石巻地方で存在感を示している。

 4月下旬に着工した宮城第4工場は鉄骨造平屋で延べ床面積2810平方メートル。従来の半導体製造装置の部品加工に加え、製造装置の輸出に使う搬送装置の組み立てを本格化する。総事業費は約10億円。国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。12月末の完成を予定し、30~50人の雇用を見込む。

 サワは東日本大震災直後の2011年4月、ひびき工業団地に宮城工場を設立し、18年4月と20年1月に工場を増設した。現在は上野原市の本社工場、東松島市の3工場が稼働する。

 半導体産業はIoT(モノのインターネット)の伸展などに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの普及で次世代通信規格「5G」の需要が増加し、成長著しい。

 サワは今年3月決算で過去最高の年商18億5000万円を達成した。山口能史社長(45)は「納品先の東京エレクトロン(東京)から品質や安定出荷が評価され、受注が増えた」と語る。

 売り上げに占める宮城工場の割合は6、7割に及び、従業員数も全社131人のうち宮城工場が76人と過半数を占める。本社のある山梨の工業団地に空きがない上、地理的に人材が東京に流出しやすく従業員の確保が難しいことから、東松島市で工場を増やしてきた。最新技術に触れられる業務や日勤のみの労働環境、待遇面が東松島市での人材定着に結び付いている。

 半導体産業は拡大の一途で、第5工場を大塩のグリーンタウンやもと工業団地に建設することを検討しており、さらに50人を雇う考えだ。

 4月にはコバルトーレ女川のスポンサーに就任。練習着提供のほか、今年2月から選手3人を雇用し、今後も増やす方針。

 山口社長は「売り上げを増やして雇用やスポーツ振興で地域に貢献し、地元に根付きたい人を応援したい」と意気込む。

サワ - 半導体製造装置部品の製造、部品加工

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