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小学生が司書体験 養成講座スタート 女川

図書館のカウンターで、貸し出し業務を体験する受講生たち

 女川町教委が主催する本年度の「子供司書養成講座」が8日、開講した。同町役場内にある「女川つながる図書館」を拠点に、女川小4、5年の8人が10月までの全8回、図書館の仕事や読み聞かせの手法などを学ぶ。友人や家族に読書の素晴らしさを伝える人材を養成し、町全体で読書を楽しむ人を増やす。

 初回は、同図書館司書の鈴木亜弥(あみ)さん(34)が図書館の仕事について解説し、カウンター業務や本の補修、調べ物を手伝うレファレンスなどを紹介した。

 必要な本を集める選書について、鈴木さんは「問題になっているテーマや、リクエストのあった本など、毎月約150冊購入している。選定委員会全員に承認されたら購入できる」と説明。「町民の税金で買った大事な本。大切にしよう」と呼び掛けた。

 女川小5年平塚功竜君(10)は「本が好きで参加した。分類やレファレンスが楽しそう。カウンターの仕事を覚えて手伝いたい」と笑顔を見せた。

 今後は、図書の分類や選書、県図書館(仙台市泉区)の視察研修、好きな本の魅力を伝え合う書評合戦「ビブリオバトル」などを行う予定。閉講式で子供司書の認定証書を授与される。

 養成講座は2012年度に始まり、46人が修了した。町教委は図書館の運営や図書まつりに携わることで、将来の地域リーダーの育成にもつなげたい考えだ。

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