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新型コロナ 石巻地方の感染者ゼロ 女川町、高齢施設で接種開始

ワクチン接種を受けるグループホームのどかの入所者(手前左)

 県は14日、県内(仙台市を除く)で21人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。石巻地方に感染者はいなかった。

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 女川町は14日、高齢者施設の入所者と職員ら計322人を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種を始めた。高齢者施設での接種は、町内の3カ所と、町地域医療センター医師が協力医を務める石巻市の1カ所で実施する。1回目を24日までに終え、2回目を6月4日から順次始める予定。

 初日は同町浦宿浜の特別養護老人ホームおながわとグループホームのどかで行われた。町地域医療センターの医師と看護師らが施設を訪れ、体調の問診後、ワクチンを投与した。

 グループホームのどかでは、接種予定の入所者16人のうち80~93歳の8人と職員14人のうち6人が接種を受けた。17日にも行い、1回目の接種を終える予定。管理者の阿部由美さん(54)は「入所者と家族の面会制限が続いている。接種が済めば緩和できると思うとほっとする」と話した。

 女川町の一般の75歳以上の高齢者の集団接種は26日に始まる。

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 石巻市は14日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種で、同日に予定していた65~74歳への接種券発送を21日に延期すると発表した。10日に始まった75歳以上の予約受け付けで混雑が続いているため。

 20日を予定していた予約受け付けの開始日も遅らせる。電話の集中を避けるため年齢区分を細かくし、70~74歳(約1万1500人)は27日、65~69歳(約1万1000人)は6月3日に変更する。時間はいずれも午前8時半から。

 市は集団接種を8カ所、個別接種を48医療機関で実施する計画。予約開始日は会場ごとに異なる。現在は集団が平日会場の石巻赤十字病院と市ささえあいセンター、土日会場の河北総合支所など計5カ所、個別は河北、河南、桃生、北上の12医療機関のみで予約できる。石巻、雄勝、牡鹿各地区の医療機関の予約開始日は調整中。

 市の担当者は「ワクチンは十分な量がある。必ず接種できるので心配しないでほしい」と呼び掛けた。

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