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石巻専修大野球部、全国へ 南東北春季リーグで優勝

全国出場を決め、喜びを爆発させる石巻専修大ナイン=15日、開成山野球場(郡山市)

 南東北大学野球春季リーグの優勝決定戦が15日、郡山市の開成山野球場であった。石巻専修大が日大工学部を7-2で下し、東京・神宮球場などで6月7日に開幕する「第70回全日本大学野球選手権記念大会」への4年ぶり5度目の出場を決めた。

【優勝決定戦】
石巻専修大 032000002-7
日大工学部 000101000-2
(石)斎藤智、小野晃、清水-角田
(日)守谷、佐藤、早坂-石附
▽二塁打=小林2、斉藤海(石)川瀬(日)

 序盤で流れをつかみ、勝ちきった。石巻専修大は二回、4番小林がスライダーを左方向に運び、二塁打。6番高橋の左前適時打で先制した。この回さらに2点を加え、主導権を握った。

 5-2で迎えた九回には、2死二、三塁で3番門脇が外角やや高めの直球を左前に運び、だめ押しの2点を追加し、試合を決めた。門脇は「前2人の4年生がつないでくれ、ここで打たなければ主将は務まらないと思った。みんなに打たせてもらったタイムリーだった」と振り返った。

 3投手のリレーで、野手とかみ合った守りを展開した。6回を投げた先発斎藤は、直球にツーシームやスライダーを織り交ぜ、打たせて取った。「先制してくれた打線に助けられ、全力で投げられた。大一番で試合をつくれたので良かった」と語った。

<相手先発対策、十分できた>

 南東北大学野球春季リーグは4月10日に開幕。6チームによる2回戦総当たりの勝率で優勝を争ってきた。石巻専修大は開幕戦から順調に白星を重ねたが、第5週で福島大に敗れ、8勝2敗で並ぶ日大工学部との優勝決定戦にもつれ込んだ。

 日大工学部はリーグ戦で6-4と6-1でいずれも勝利した相手。酒井健志監督は「(決定戦に向け)先発左腕守谷への対策を入念にできたことが大きい」と勝因を話す。

 今リーグ、優勝の本命とみられていた東日本国際大が新型コロナウイルスの影響で出場を辞退。酒井監督は「必ず代表になるという気持ちがより強くなった。日替わりでスターが出てきたことで勝利を積み上げられた」と語った。

 東日本大震災から10年の機に神宮の土を踏む。門脇瑠太主将(4年)は「石巻には応援してくれる方がたくさんいる。勇気を与えられるプレーを重ね、勝利につなげたい」と力を込めた。

 全日本大学野球選手権では開幕戦で、阪神大学野球連盟代表と対戦する。

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