縄文土器で聖火皿 東松島の中高生が模様付け、東京パラ関連イベントに
県と東松島市は16日、東京パラリンピック聖火リレーの関連イベントで使う聖火皿(台)を縄文土器で作るワークショップを奥松島縄文村歴史資料館で開いた。8月16日に仙台市で予定される「宮城県パラリンピック聖火フェスティバル」で使用する。
元東北歴史博物館上席主任研究員の菊地逸夫さん(63)が講師を務め、東松島市内の中高生14人が参加。土器の作り方を紹介する映像を見た後、模様を付ける作業を体験した。
約5000年前に作られ、市内の里浜貝塚から出土した高さ、直径ともに約50センチの縄文土器を複製。表面に細いひもを転がしたり、ひも状にした粘土を付けたりして模様を付けた。
土器は3週間~1カ月ほど乾燥させ、たき火で焼き上げる。参加した矢本一中3年の大谷祐里奈さん(14)は「聖火のための土器作りに関わることができてうれしい。粘土を均一に伸ばすのとひもを転がす力加減が難しかった。完成が楽しみ」と話した。
東京パラリンピックの聖火リレーは全国各地で種火を起こす。県内では東松島、石巻の両市を含む9市町で採火し、今回作った土器に集火する。