河北春秋(5/26):「新型コロナをネタにするのは不謹慎ですが…

 「新型コロナをネタにするのは不謹慎ですが」と前置きして、名越健郎さんの新刊『ジョークで読む世界ウラ事情』が各国の新作を紹介している。ステイホームの欲求不満で、外国ではジョークが憂さ晴らしのよう▼「新型コロナウイルスと銃の共通点は」「いずれも中国で作られ、大半の米国人が保有している」-。同書によると、欧米やロシアのジョークサイトは、中国・武漢がウイルスの起源だという説を前提にしているそうだ▼事実よりメンツを重んじるといわれる中国は、中国起源説を必死に否定している。中国の立場を忖度(そんたく)してやまない世界保健機関(WHO)も起源の解明には消極的だ。それどころか、中国への配慮だろう。台湾の総会参加さえ見送った▼台湾はかつてオブザーバーとして参加していた。独立志向の蔡英文政権に代わってから中国が強硬に反対し、参加できなくなった。オンラインで開催中の今回も、中国の反発を見越し、WHOは台湾に招待状を送らなかった▼ワクチンが貧しい国々に行き渡らない現状に、テドロス事務局長は「根強い不公平、恥ずべき不公平」と記者会見などで口にしてきた。経済力ある先進国がワクチンを先に入手するのは確かに不公平。同様に、台湾を拒むのも国際機関にあるまじき不公平だ。(2021・5・26)

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