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サッカー「WEリーグ」プレシーズンマッチ マイナビ仙台、石巻で日テレ戦 来月5日

マイナビ仙台のスターティングメンバー(マイナビ仙台提供)
今季背番号10を背負うFW浜田(マイナビ仙台提供)

 9月に開幕する国内初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」のプレシーズンマッチ、マイナビ仙台レディース(仙台)-日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦が6月5日、石巻市総合運動公園の石巻フットボール場で開催される。午後1時キックオフ。

 マイナビ仙台は2月、ベガルタ仙台(仙台市)が運営するマイナビベガルタ仙台レディースから、現チーム名に変更した。経営権が就職情報会社のマイナビ(東京)に譲渡されたため。

 昨年10月にWEリーグへの参入を決定した。東北唯一の女子プロチームとして戦いに挑む。

 チームはスローガンに「SHOOT FOR THE STARS(シュートフォーザスターズ)」を設定。希望の星となるように常に高みを目指すという志を掲げる。目標は「初代女王」。ボール保持力の高さを強みに、攻撃的なサッカーを展開する。

 攻撃の要となるのが、共に女子日本代表「なでしこジャパン」に初選出された浜田遥と宮沢ひなたの両FWだ。

 浜田は昨季、なでしこリーグでリーグ2位の15得点を挙げた生粋のストライカー。豊富な得点パターンと90分を走りきるスタミナを武器に、貪欲にゴールを狙う。宮沢はスピードとドリブルの突破力が持ち味。攻撃の起点としてチームをけん引する。

 プレシーズンマッチは計4試合。これまでに2戦し、昨年のなでしこリーグで優勝した強豪・三菱重工浦和レッズレディースに1-1、ちふれASエルフェン埼玉戦に0-0と、ともに引き分けている。29日にはアウェーでジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦する。

 石巻でのチケットは当日券のみ、午前11時から市総合運動公園の石巻フットボール場前で販売する。Sゾーン指定席は大人2000円、小中高生500円。自由席は大人1000円。未来のプレーヤーである子どもたちにスポーツの素晴らしさを伝える「東日本大震災未来プロジェクト」の一環で、高校生以下は自由席の招待チケットを無料で受け取れる。


■浜田遥主将「勝った姿を見せたい」

 マイナビ仙台で今季の主将を務める浜田遥(28)は、昨年8月に石巻総合運動公園の石巻フットボール場で実施されたセレッソ大阪堺戦でハットトリックを達成。チームはホーム石巻で2016年以来4年ぶりの白星を挙げた。

 2戦したプレシーズンマッチを振り返り、「ゴールを全く奪えてない。どんな形でもチームの勝ちにつながる得点を取りたい」と意欲を見せる。

 松田岳夫新監督の下で、攻撃の組み立てやボールコントロールなどを鍛錬してきた。しかし試合では決定力に欠け、チャンスの場面で決めきれずにいた。日テレ戦では攻守共に相手ゴール前での積極性をより高めていきたい考えだ。

 「サッカーができることは当たり前ではない。10年たっても当時のつらい経験を思い出す」 東日本大震災当時、東京電力福島第1原発事故で休部した東京電力マリーゼに所属していた。震災の被災地でプレーすることに特別な思いをにじませる。

 「大好きなサッカーはまだ続けられている。プレーを見てもらっている間だけでも、多くの人に楽しい気持ちになってもらいたい」と浜田。「石巻の試合ではたくさんの地域の人々が応援しに来てくれるので楽しみ。全力で戦って勝った姿を見せたい」と勝利を誓った。

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