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近場の推しスポット>大須埼灯台(石巻市雄勝町)

女川町や金華山も見渡せ、見晴らしの良さが魅力の灯台
漁港を見下ろすと、海面が横向きのハート形に見える

 石巻市雄勝町にできた新たな観光拠点「硯上(けんじょう)の里おがつ」から車で約30分。町の玄関口と言える場所から車を走らせ、大須地区の民宿が並ぶ路地に駐車場がある。300メートルほど歩き、案内板から少し急な坂を上って、さらに狭い道へ。抜けた先に、真っ白な灯台が姿を現した。

 大須埼灯台は高さ12メートルで、1949年に初点灯された。2018年には一般社団法人日本ロマンチスト協会が「恋する灯台」に認定した。真下にある大須漁港がハートの形に見え、東日本大震災があっても立ち続ける姿が見る人の心を温めているということから選ばれた。

 訪れた日は快晴。観光客が海を眺めたり、地元の子どもたちが遊びに来るなどしていた。進学や就職などで雄勝を離れた人が家族と訪れて写真を撮ったり、愛犬の散歩をしたりする姿も見られ、地元民に愛されていることが分かる。

 灯台の周囲は住民が育てた花が咲き、憩いの場にもなっている。近年、若者たちのデートスポットとしても人気だ。見える景色は絶景で、長時間の運転や日頃の疲れを忘れさせてくれる。

<ここツボ> 主婦・阿部貴恵さん(41)=石巻市向陽町
 子どもの頃は授業で訪れたり、友人と集まってたわいもない話をしたりする場所でした。大人になってからは娘と一緒に訪れ、純粋に景色を楽しんだり、遊んだりしています。忙しい日常を忘れさせ、落ち込んでいるときは気分を晴れやかにしてくれます。 
 初日の出のスポットにもなり、水平線と雲の隙間から差し込む太陽が幻想的で、大須にいたからこそ分かる楽しみです。

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