休憩と交流の場に　新「あずまや」、住民に披露　石巻・北北上運河沿い

　石巻市の北北上運河沿いにある「水と緑と子供たちの広場」に休憩施設のあずまやが整備され、２９日、地域住民らにお披露目された。

　あずまやは同市山下中近くの遊歩道に設置。地域住民でつくる「すばらしい北北上運河沿線の自然環境を守る協議会」の要望を受け、市が整備した。材料は県産木材を利用。財源には新型コロナウイルス対策の国の地方創生臨時交付金を活用した。あずまや内には個人が寄贈したテーブルとイスも置かれた。

　お披露目には協議会の会員や清掃活動に協力する企業の約５０人が参加した。中埣橋から中浦橋までの遊歩道は約１・８キロあるが、あずまやは１棟しかなかった。藤井勝会長（８７）は「あずまやがあれば人が集まり、交流できる。周辺は桜の植樹もしており、花見の季節は最高だ」と喜んだ。

　協議会は２０１９年９月、市にあずまや２棟と水飲み場２カ所、トイレ１カ所の設置を要望した。藤井会長は「他の施設もできるだけ早く整備してほしい」と期待した。

　市は新型コロナの臨時交付金を活用し、市総合運動公園やあゆみ野近隣公園にも休憩施設を整備した。