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石巻市の震災遺構・旧門脇小、来年4月公開 旧大川小は今年7月にも

 石巻市の斎藤正美市長は31日の定例記者会見で、東日本大震災の震災遺構として整備を進める旧門脇小について、来年4月に公開を始める方針を明らかにした。

 旧門脇小は津波と火災に襲われた校舎を部分保存し、見学場所の観察棟を新設する。被災状況や復興の歩みなどを紹介する展示スペースも設ける。

 当初は2021年度中の公開を目指していたが、整備工事で新たな埋設物が見つかり、今年3月を予定していた工事完了時期がずれ込んだ。

 同様に震災遺構として整備する旧大川小は、7月中旬にも公開を始める見通しを示した。当初は4月の開始を計画していたが、周辺での行方不明者捜索や展示内容の調整で遅れていた。

 斎藤市長は震災遺構に関して「津波の恐ろしさを自分の目で確かめてもらい、教訓を後世に伝える施設にしたい」と話した。

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