被災地に英語の絵本を 米ゴールデン氏、東松島市へ100冊寄贈
東日本大震災後の2012年から20年までの間、毎年被災地の石巻市に絵本を送り続けてきた米国・マサチューセッツ州の図書館に勤務するヴィンセント・ゴールデンさんから今年は初めて東松島市に英語の絵本100冊が届けられた。
寄贈式が5月26日、市赤井小(児童149人)であった。震災で犠牲になった石巻市の外国語指導助手テイラー・アンダーソンさん=当時(24)=ゆかりの「テイラー文庫」の支援活動に取り組むテイラー・リーダーズ・プロジェクトの佐々木恭子代表と、東松島市内の外国語専科教諭木村明子さんが訪れた。
校長室で佐々木代表が代表児童の木村悠太君、亀川田海音君(共に6年)に絵本を手渡した。2人は「この本で、さらに英語について取り組んでいきます」と決意を語った。
ヴィンセントさんは絵本の他にブックボックス4セット、ゲーム8セットも寄贈。外国語指導教室から佐々木代表がリモートで教室にいる全校児童に紹介した。佐々木代表は「遠い日本に(自分でお金を出して)3000冊の寄贈はすごい」と強調した。
最後はヴィンセントさんの「自分の人生にとって本はとても大切だった。私が送る本も皆さんの人生にとって大切な役割を担うことを希望します」とのメッセージを読み上げた。
佐藤英樹校長は「本や英語、外国が好きな子どもたちは多い。ヴィンセントさんの心も教えたいと思います」と感謝した。
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