「街づくりまんぼう」に国交大臣賞 県内初、中心街活性化に貢献
国土交通省の「第10回まちづくり法人国土交通大臣表彰」で、石巻市のまちづくり会社「街づくりまんぼう」が、最高賞の国土交通大臣賞を受賞した。都市の課題解決や先進的な取り組みを行う法人に贈られるもので、県内団体の最高賞受賞は初めて。マンガを軸とした多様な活動や中心市街地活性化などへの貢献が評価された。
街づくりまんぼうは、2001年設立。石ノ森萬画館の運営や商品開発・販売による収益などを活用し、市街地のにぎわいづくりに取り組んできた。
キャラクターのモニュメントを設置した「マンガロード」の整備などマンガを生かしたまちづくりの他、「トリコローレ音楽祭」といったイベントを年間50本以上、行っている。東日本大震災後は行政や市中心部の商店街などと連携し、復興まちづくりにも注力してきた。同社の設立20周年や震災から10年など、節目の年の受賞となった。木村仁社長(53)は「まちづくりへの総合的な評価をいただいた。町の活性化のため、より一層頑張っていきたい」と話した。
大臣表彰は、各地のまちづくり推進を目的に12年度に始まった。