閉じる

日本アニメの軌跡紹介 19日開幕・アニメージュとジブリ展 石巻市複合文化施設

「アニメージュとジブリ展」を紹介するポスター

 国内外のアニメブームの礎となったアニメ専門誌「アニメージュ」の軌跡とスタジオジブリ(東京)誕生の歴史を伝える「アニメージュとジブリ展-一冊の雑誌からジブリは始まった-」みやぎ石巻展が19日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開幕する。「風の谷のナウシカ」の初公開セル画など200点を超える貴重な資料を展示。世界をけん引する日本アニメの魅力と文化を発信する。

 同施設の開館記念事業として開催する。会期は9月12日まで。河北新報社、石巻市、街づくりまんぼう、宮城テレビ放送などで組織するみやぎ石巻展実行委員会が主催、三陸河北新報社が共催する。

 1978年に日本初のアニメ専門月刊誌として創刊された「アニメージュ」。スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が編集に携わり、アニメを一つの文化に導いた軌跡をたどる。

 アニメブームの中核を担った「機動戦士ガンダム」や「天空の城ラピュタ」、スタジオジブリの誕生など同誌創刊から約12年間を軸に展開。風の谷のナウシカに登場する「風使いの腐海装束」や、リアルに再現した「王蟲(オーム)」の模型なども展示。セル画など普段は見ることができない興味深い資料を紹介する。

 スタジオジブリの誕生や高畑勲、宮崎駿両監督との映画製作につながる過程を解き明かし、鈴木氏の編集者としての顔も垣間見ることができる。

 以前に石ノ森萬画館でスタジオジブリの展示物を預かった経緯もあり、実行委に携わる街づくりまんぼうの木村仁社長は「これまでになかった『風の谷のナウシカ』にもフォーカスを当てるなど、日本アニメの歴史に触れるという観点から見どころは多く、貴重な機会だ」と説明する。

 19日は午前9時にオープニングセレモニーがあり、風の谷のナウシカでナウシカ役を務めた声優の島本須美さんも出席する。

 開場時間は午前10時~午後5時で、8月11~15日は午後6時まで。入場はいずれも閉場の30分前となっている。施設は毎週月曜日が休館だが、8月9日は開館して翌10日を休館とする。

 観覧料は一般1500円(前売り1300円)、中高生1000円(同800円)、小学生800円(同600円)。チケットはローソンチケットで販売。19日以降は当日料金になる。土、日曜、祝休日、8月11~13日は日時指定制。

 連絡先は街づくりまんぼう内の実行委事務局0225(23)2109。

関連タグ

最新写真特集