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石巻圏・新百景>石巻市複合文化施設(石巻市開成)

ガラス窓から照明の光が漏れ、白一色の外壁が浮かび上がる市複合文化施設
さまざまなデザインの椅子や照明が飾られたロビー

<川辺の心象風景 浮かぶ>

 薄暮の暗がりに真っ白な外壁の建物が浮かび上がる。陽光を受けて存在感を放つ日中とは違い、館内の照明がともると幻想的な雰囲気が漂う。

 石巻市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)は東日本大震災からの復興のシンボルに位置付けられ、4月に開館した。国内外で活躍する建築家、藤本壮介氏が設計。特徴的な五つの三角屋根は、昭和初期の北上川沿いの風景をイメージしている。

 大小二つのホールや研修室、ギャラリーなどを備え、今秋には博物館がオープンする。文化芸術活動の新たな拠点では開館後早速、コンサートなどが開かれ、本格的な興業も10年ぶりに市内に戻ってきた。

 館内を貫く延長約200メートルのロビーは吹き抜けの開放的な空間で各所にイスやテーブルを配置した。市民の交流も生み出し、心の復興を推進する。

石巻かほく メディア猫の目

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