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スープカレー8種発売 金華洋食シリーズ共同開発第3弾 石巻うまいもの

新商品のスープカレーを手にする石巻うまいもの株式会社のメンバー

 石巻市内の食に携わる10社でつくる「石巻うまいもの株式会社」は、共同開発第3弾としてレトルトの「石巻金華洋食シリーズ 石巻金華スープカレー」8種類を発売した。各社のノウハウや工場、販路をシェアしながら石巻から全国へ「うまいもの」を発信する。

 銀鮭、せせり、さば、明太子(めんたいこ)、牡蠣(かき)、寒流のり、イカよせカツ、ほや(各1人前、691円)をラインアップ。薫製した明太子や「ノリ」など、一見カレーとは縁遠く思える具材もある新感覚商品だ。盛り付けると、具が大ぶりで見た目も華やか、それぞれのうま味がルーに加わる。

 地元産ホヤを熟成させて作る「金華の魚醤(ぎょしょう)」(1200円)も同時発売した。「こくが出て味のベースを引き立てる魔法の調味料」(同社)と、ルーの隠し味にも使っている。具材の形状を保つことにこだわり、具材とルーは別パック。レトルトカレーでは珍しい。

 東京電力福島第1原発事故後、県産ホヤの7割が輸出されていた韓国が禁輸したことでホヤは大きな販路を失った。同社は、「ホヤが余り、廃棄せざるを得ない状況。具材や魚醤に使うことで消費拡大につなげたい」と力を込める。

 第1弾の「石巻金華茶漬けシリーズ」は65万食を売り上げヒット商品に成長、第2弾の「石巻金華釜めし」も贈答用として人気があるという。

 同市魚町2丁目にある同社のアンテナショップ「石巻うまいものマルシェ」で販売するが、売り上げの9割を占めるのは、各社が持つ独自の販売網。ネット通販や取引先などで販路を広げ、航空会社の機内食に採用された商品もある。

 新型コロナウイルス禍で昨年は「ゼロだった」という物産展などでの営業を7月に再開する。先行商品で開拓した販路も活用しながら、まずは中元需要を狙う。

 連絡先は石巻うまいものマルシェ0225(25)4363。

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