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フレッシュマン奮闘>県東部地方振興事務所

復興特区の申請窓口に立つ飯沢さん

 この春、石巻地方の各職場で高校や大学の新卒者らが社会人の一歩を踏み出した。辞令交付から2カ月余りがたち、仕事にも慣れ、即戦力としての期待も大きい。人口減少、新型コロナウイルス感染症など地域社会を取り巻く課題は多いが、それぞれの分野で志や決意を持って奮闘するフレッシュマンたちを紹介する。

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■県東部地方振興事務所職員 飯沢麻理乃さん(22)

<移住・定住をお手伝い>

 今春、県職員(上級事務職)に採用され、県東部地方振興事務所地方振興部振興第2班で働く。

 仙台市生まれ。山形大人文社会科学部(法律コース専攻)卒。大学入学後、県内の観光施設へ友人と出掛ける機会が増え、「古里が好きなので活性化させたい。若い世代を呼び込みたい」という地元の人たちの熱意に触れた。「そういう気持ちを応援して一緒に仕事をし、活動を支えたい」と思うようになった。

 こうした経験をきっかけに「地域振興に携わってみたい」と、大学2年生の頃に県職員になろうと決意した。配属先が東部地方振興事務所地方振興部。「びっくりした。辞令を受けて県職員としての自覚が芽生えた」

 振興第2班では復興特区の業務を担う。「東日本大震災で被災した地域の事業者に対し税制関係で優遇措置を受けられるよう認定を出す仕事をしています。企業の方と話をする中で、復興は道半ばだと思います」

 石巻地方への移住・定住支援や食産業の振興も担当。「各市町の移住・定住策に対し、少しでも協力できるように頑張っていきたい」と言う。

 コロナ禍で都市部からの移住先として地方に注目が集まる。食材が豊かで適疎な環境にある特性を踏まえ「交流人口の拡大や移住につながるように石巻地方の魅力を発信していく」。

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