サクソフォンで日本一 石巻西高・菊地さん、中学の部に続き快挙
サックス奏者による全国大会「第7回Kサクソフォンコンクール」(一般社団法人K国際コンクール事務局主催)で、石巻西高2年の菊地恋さん(16)が高校生の部で日本一に輝いた。昨年も中学生の部で日本一になり「優勝を狙う力はなく、力を試すつもりだったので、想像以上の結果でうれしい」と喜んでいる。
コンクールは3月に東京であった。新型コロナウイルスの感染拡大防止で、会場審査と動画審査に分けられた。予選、本選ともに、菊地さんは動画審査を選び、ソプラノサックスで演奏曲にバッハの「シンフォニア(パルティータ第2番より)」を演奏した。
小学5年で、石巻市内のジュニアジャズオーケストラに所属し、サックスを始めた。湊中時代は吹奏楽部に所属。高校進学時にサックスをやめようとも考えてたが、当時の顧問で、ジュニアジャズも指導する加藤仁久さんに「このまま終わるのはもったいない」と勧められ、前回大会にエントリーし、頂点をつかんだ。
石巻西高では吹奏楽部ではなく、ジュニアジャズなどで腕を磨く。3月下旬に大会本部から1位になったことを告げられた。
加藤さんは「レベルが高い要求をしてもすぐに対応できる能力がある。曲をきれいに響かせることにもたけているので審査員の目にとまったのだろう」と話した。
「高校生になって初タイトルでうれしい。昨年の結果はまぐれじゃなかったと確信できた」と菊地さん。「これからも満足せず、いい演奏をしていきたい」と意気込んだ。