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自主性重視の指導に関心 石巻・稲井幼稚園で公開保育

自主性を重んじた保育活動を指導、実践する同園の様子を見学する出席者

 石巻地区公立幼稚園・こども園協議会(7園加盟)の2021年度公開保育研究会が18日、石巻市稲井幼稚園であった。各園長や幼稚園教諭、県東部教育事務所、市教委の関係者ら約30人が出席した。

 橋本恵司園長らが掲げる「みんなが共に楽しく過ごす姿をもとめて」を主題に、8人の園児の自主性を重んじて指導、実践する同園の活動に関心を寄せた。

 午前9時に始まった保育では歌やダンス、かけっこなどに全力で取り組む園児の姿を見学した。かけっこでとまどう園児には、全員で「ガンバレ!ガンバレ!」声援を送る場面もあり、園全体で活動を楽しもうという様子が伝わった。

 保育室に戻ってからは、友だちと同じ目的を持ってゲームに取り組む同園独自の「ミッションゲーム」を披露した。「お宝」をゲットするため、グループごとに挑戦。園児たちは初対面の出席者に尋ねたり、パズルを組み立てたりしながら、次々にミッションをクリアしていった。

 住吉幼稚園の仲上浩一園長は「先生方が主導するのではなく、園児たちの考えや意見を聞いて行動に移していた」と、園児の自主性を引き出す指導法を高く評価した。

 仲上園長は、園児の問い掛けにも一対一にはならず、必ず周りの園児にも聞くなど配慮を忘れない点にも注目。「園児数が少ない中、集団生活という関わりも引き出している。いろいろな仕掛けも見事。とても参考になった」と語っていた。

 同協議会は石巻市の桃生、住吉、河北、稲井の4幼稚園と北上、湊の2こども園、東松島市の矢本中央幼稚園の計7園で構成する。公開研究会は2年に1回持ち回りで開催。各園、こども園の保育活動を把握し、情報を共有することで、園児のさらなる健全育成につなげるのが狙い。

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