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子育て支援など強化 村井知事が講演 内外情勢調査会石巻支部懇談会

人口減少を見据えた県政運営などについて語る村井知事

 内外情勢調査会石巻支部の懇談会が18日、石巻市千石町の石巻グランドホテルであり、村井嘉浩知事が「宮城県政『これまで』と『これから』」と題して講演した。人口減少を見据えた県政運営について語り、子育て支援の充実や外国人の活躍推進に意欲を示した。

 村井知事は、県の人口はピークだった2000年の236万人から、45年には180万人まで減ると説明。05年の知事就任当時から「人口減少による税収減に耐えうる宮城県を目指してきた」と述べ、製造業の企業誘致や医学部新設といった実績を強調した。

 一方で、県の女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す「合計特殊出生率」は就任以降全国平均を下回っており「私の責任と言って間違いない」と反省。対策として、女性の地元就職推進や商業施設への授乳室設置などに取り組む方針を示した。

 労働力の減少については、人材不足が深刻な介護分野で外国人労働者の受け入れを推進する考えを明かした。村井知事は「人口はジェットコースターのように減少し、税収も急激に減る。力を合わせて難局を乗り越えたい」と協力を求めた。

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