閉じる

地域に笑顔を 東松島・地域食堂が再開 石巻の教会で子ども食堂

東松島・地域食堂「ひだまり食堂」

ひだまり食堂スタッフ(右)からカレーライスを受け取る住民
地域住民らが交流を深めたこどもしょくどう

 東松島市矢本の河戸地区センターで27日、新型コロナウイルスの感染拡大で中断していた地域食堂「ひだまり食堂」が再開した。コロナ禍で交流が途絶える中、住民に笑顔が戻った。

 矢本西小のPTAや教職員、民生児童委員ら約25人で構成する実行委員会の主催。地域住民や商店からの寄付金や生産者などから提供された食材を使ってカレーライス限定150食を用意し、中学生以下は無料、高校生以上は300円で販売した。

 カレーライスは新型コロナ感染防止のため持ち帰りとし、子どもから高齢者まで次々と訪れ、開始から20分で150食が全てなくなった。

 野球のスポーツ少年団「矢本クラブジュニア」親の会会長の渡辺隆さん(48)は「ひだまり食堂が再開し、地域の人との関わりができることは喜ばしい」と話した。

 実行委会長の奥田知子さん(57)は「食堂を住民が楽しく集える場にし、地域づくりにもつなげていきたい」と語った。

 ひだまり食堂は、幅広い世代が食を通じて顔の見える関係を築こうと昨年8月に始まり、10月まで月1回ペースで開催したが、コロナの感染拡大で見合わせていた。

 本年度は毎月第4日曜日に開く予定で、当面は弁当の持ち帰りとする。

石巻・オアシスこどもしょくどう

 石巻オアシス教会は26日、石巻市吉野町2丁目の地域復興支援センター「お茶っこはうすオアシス」で「オアシスこどもしょくどう」を開いた。地域の子どもやお年寄りを招き、調理や食事を楽しみながら交流を深めた。

 住民が共に楽しく食事することを通して、幅広い世代がつながる地域をつくろうと実行委員会が主催した。住民ら約20人が参加。地元産の食材を持ち寄って肉じゃがやサラダ、タケノコとワカメの酢漬けといったメニューを協力して調理し、一緒に食事を楽しんだ。

 きょうだいで訪れた及川柊輝君(10)は「肉じゃがと甘酸っぱいタケノコがおいしかった」と喜び、妹の陽彩(ひいろ)さん(8)は「今度は作るのにも挑戦したい」と話した。

 教会は東日本大震災の直後から石巻市で支援活動に取り組んでおり、「こどもしょくどう」の定期開催を目指す。趙泳相牧師は「初めての企画だったが、多くの人が食事を共にする機会をつくることができて良かった」と語った。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ