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描く楽しさ体験 石巻・大谷地小で水墨画、絵画教室

柴田さんが墨で描く人物画を見る子どもたち

 石巻市大谷地小(児童120人)で6日、6年生17人を対象にした水墨画、絵画教室があった。石巻市在住の画家で、NPO法人「にじいろクレヨン」代表を務める柴田滋紀さんが講師となり、絵を描くことの楽しさを体験した。

 柴田さんは「感じたものを描く」をテーマに、頭で考えるのではなく、それぞれの感性で絵を描く心の持ち方を伝えた。

 初めに鹿野宏美校長と6年担任の藤坂雄一教諭をモデルに、縦120センチ、横100センチほどの模造紙に速写とも称されるクロッキーで人物画を描いた。わずか2分という短時間で、水墨画で2人の特徴を写し取ると、児童は「先生だ」「たったこれだけでも何を描いたかが分かる」と驚いていた。

 その後、児童は自分の手を墨でスケッチした。柴田さんは「手をじっくりと見る。柔らかなところ、骨があるところ、しわなどを見て、それを感じたままに描いてほしい」とアドバイス。児童は、自分の手の表情を水墨画にしていった。

 さらに、水墨画の手に色を塗った。赤、青、黄の色の三原色を使い、児童が感じたままを絵にした。描き終えた池田孝太郎君(11)は「自分の世界が広がる感じがした。とても楽しかった」と話した。阿部舞琴さん(11)は「思い通りの絵ができた。もっと絵を描いてみたい」と笑顔だった。

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