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しょくば拝見>水産加工業 ハイブリッドラボ(石巻市万石町)

石橋社長(前列左)とスタッフ

<地域の海の幸 全世界へ>

 石巻地方を中心に県全域から良質なホタテやホヤを仕入れ、加工販売している。社名には、さまざまな組み合わせを研究・実験する-というチャレンジ精神を込めた。

 東日本大震災で津波被害を受け、販路を失ったマルセ秋山商店の建物と土地を取得、従業員の雇用を守るとともに、事業を引き継ぎ、さらに発展させるため、新たに設立された会社だ。

 経営理念は「さまざまな人々の期待に応える」。食料品を扱う企業として「安心安全」「鮮度」「おいしさ」に加え「利便性」を重視する。親会社が販売する最先端の製氷機器「ハイブリッドアイス」を活用し、「三陸の豊富な海の幸を全世界に届けたい」-。石橋剛社長(50)は意気込む。

 「会社とは社員のもの」と断言する石橋社長。3人の社員に意気込みを聞いた。

 工藤浩典さん(51)は「社長が掲げる『無限大の可能性』を水産加工業で追求していきたい」と前を向く。阿部恵理さん(39)は「スタッフは全員が明るく、職場は活気にあふれている」と笑顔で話した。秋山順平さん(37)は「浜の人とのコミュニケーションを深めるだけでなく、石巻地方の同業者との連携を図っていく。オール石巻で、この地域の素晴らしい食材を多くの食卓へ届けたい」と抱負を語った。

 国際市場を視野に、食品衛生管理認証「HACCP(ハサップ)」取得も目標。従業員が一丸となり取り組む毎日だ。

■会社概要
 商業施設などの設計、施工を手掛ける東証一部上場、ラックランド(東京)の子会社として2020年3月に創業。6月に石巻市に移転。資本金は3000万円。現在のスタッフは総員17人。石巻市万石町8の2。0225(90)3851。

石巻かほく メディア猫の目

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