東京五輪 チュニジア選手団が石巻入り 重量挙げ合宿を開始
石巻市が東京五輪の「復興『ありがとう』ホストタウン」で事前合宿を受け入れたチュニジアの重量挙げ選手団9人が12日、同市に入った。新型コロナウイルス感染拡大防止で歓迎は簡易的なセレモニーにとどめ、選手らは初日から本番に向けた調整に取り組んだ。合宿は22日まで。
選手団はトルコ・イスタンブール経由で11日夕、羽田空港に到着。抗原検査を受け、全員が陰性だった。市が手配したバスで同日午後10時ごろ、同空港を出発。翌12日午前5時20分ごろ、宿泊先となる同市千石町の石巻グランドホテルに着いた。
市職員やホテル従業員ら約15人が国旗や横断幕を持って玄関先で出迎えた。斎藤正美市長は「新型コロナでおもてなしができないのは残念だが、最高の成績を残せるようホストタウンとしてできることをする」とあいさつ。選手団を代表し、コーチのアヤシ・リダさん(53)が「温かい支援に感謝する」と応えた。
選手たちは同日夕、市総合運動公園「石巻トレーニングセンター」で練習を始めた。外出は制限され、選手団はホテルと練習会場の往復のみとなる。全員がワクチンを接種済みで、滞在中も毎日、PCR検査を受ける。
選手は男子のカレム・ベン・ニア(26)、ラムジ・バルール(31)、アイマン・バシャ(21)、女子のノア・ランドルシ(23)、チャイマ・ラフムーニ(20)の5選手で、それぞれアフリカ大会優勝やワールドカップ入賞の実績を持つ。
東京五輪は23日開幕し、重量挙げは24日に競技が始まる。